【高血圧症】予防・治療には減塩が第一

今なお20歳以上の国民のおよそ二人に一人は高血圧です

血圧が高くても通常、特徴のある症状は現れません。
しかし高血圧を治療せずにいると、血管の壁に強い圧力がかかることで血管が傷めつけられて動脈硬化が早く進んでしまいます。
とりわけ、脳や腎臓、目の網膜は高血圧の影響を受けやすいとされています。

血圧とは、血管の中を血液が流れる際に、血管の壁にかかる圧力のことです。
健康な人の血圧は、収縮期血圧(心臓が縮んで血液を送り出したときの血圧。最大血圧)が140mmHg未満、拡張期血圧(心臓が拡張したときの血圧。最小血圧)が90mmHg未満です。
このいずれかが上回っている状態が、高血圧です。

高血圧の予防・治療には、減塩が第一です。
食塩摂取の目標は、「健康日本21(第二次)」の目標値では8g未満、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の目標量では、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされています。
また、日本高血圧学会は、高血圧患者における減塩目標を1日6g未満にすることを強く推奨しています。


【出典】日本人の食事摂取基準(2020年版)、令和元年国民健康栄養調査

おいしさを維持しながら塩分を減らしていくよう心がけることが大切です。
食塩やしょうゆ、みそなど調味料の塩分だけでなく、食品に含まれる塩分もしっかり意識して、食事をとりましょう。
また、塩分の排出を促す作用があるカリウムを多く含む食品を積極的にとりましょう。
カリウムは緑黄色野菜や果物、海草類、豆類やいも類などに多く含まれています。
特に血圧が高めの人は、これらの食品を意識して食べるようにしましょう。

【参照】
高血圧|e-ヘルスネット(厚生労働省)
日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編).高血圧治療ガイドライン2019.ライフサイエンス出版:東京, p18, 2019.
【塩分】 おいしく減塩、正しく減塩 | 健康サポート(全国健康保険協会)
高血圧|一般社団法人 日本生活習慣病予防協会

<記事を書いたライター>
本記記事は薬剤師資格を持った「MEDISKILL」の運営担当が執筆しております。
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